銀座MAYUMEDIAカレッジ 詳細のご案内
教養コース 講座一覧 【各3ヵ月】
A講座
「男の子なんだから泣かないの」「女の子なんだからお料理手伝って」と、子どもに言っていませんか? 夫のことを「主人」と呼んでいませんか?「私は女性だから……」と、何かを諦めていませんか? そんなあなたも、<ジェンダー>に束縛されているかもしれません。
ジェンダー(女らしさ・男らしさ)に関する私達の考えは、メディアから多くの影響を受けています。この講義では、日本でテレビ局記者・ディレクターの経験を持ち、海外3ヵ国の大学でメディア・リテラシーとジェンダーを学んだ講師が、広告やニュース、映画、ネットといったメディアのジェンダー表現を分析します。メディアのジェンダー表現に潜む問題点を理解し、リテラシー(読み解き能力)を身に着けることにより、子どもの個性を尊重できる教育者になることを目指します。 ユネスコ『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』が提唱する包括的性教育でも、重視されているテーマです。
【カリキュラム】
1.広告とジェンダー
2.ニュースとジェンダー
3.映画とジェンダー
4.言葉使いとジェンダー
5.子ども向けメディアとジェンダー
6.インターネットとジェンダー
<この講座のポイント>
慶応大学メディア・コミュニケーション研究所で講師が教えていた内容が中心です。
「性教育」の観点からも、ジェンダー問題は重要です。子どもが性暴力の被害者や加害者になる背景には、ジェンダー規範の影響が潜んでいることも少なくありません。
なにより、まずは子どもを導く私たち大人が、「女らしさ」「男らしさ」の縛りから、自分を解放することが求められているのです。
【受講者ご感想】
気づいて恐ろしい気持ちに……
「自分の考え方がかなりメディアに影響されていることに気づきました(ジェンダーに関してだけでなく、あらゆる物の考え方が)。私の価値観がメディアに作られていることに気づき、恐ろしい気持ちです。
全てのことに対して鵜呑みにせず、受け取る情報の『裏側』について、学んだポイントを自分で考えていこうと思います。」(助産師/性教育講師)
子どもたちに話したい
「自分自身が気づかないうちに、どれほどメディアの影響を受けているかがわかってきました。そして、そのメディアから流れてくる情報を鵜吞みにせず、一度立ち止まって考えてみることを意識するようになりました。当たり前だと思っていたことが、ジェンダーやセクハラに値するようなことであることもわかってきました。怖いのはそのまま、その情報を刷り込みのように受け流してしまい、わが子を含めて子どもたちに受け継がれていくことだと思いました。
メディアに触れないということはできないので、場面、場面で子どもにも、教わったことについて一緒に話をしていこうと思います。」(看護師/性教育講師)
こんなこともジェンダーとは!
「ジェンダーについて前にも勉強したことはありましたが、この講義で、こんなに色んなテーマがジェンダー意識と関わっていることを知りました。特に『言葉遣い』とジェンダーは自分にとって新しい学びであり、言葉を意識することは、 講話者として大切なスキルであることも理解しました。自分自身の言葉遣いに対して、もう一度見直していきたいと思います。」(開業助産師/性教育講師)
B講座
子どものネット・SNSトラブル、心配ですね。性的な問題が多発しているのも不安です。でも、子どものネット利用とどう向き合えばいいのか、わからなくなっていませんか? 頭ごなしに怒ったり、利用を禁止したりしても、子どもは反発するだけです。
子どもには子どもの言い分があります。ネットやSNSをどんな気持ちで利用し、どんなことに悩んでいるのかを理解して、「子どもに寄り添える大人」を目指しましょう。
ネットいじめ、SNSと出会い・自殺ほう助、デジタル性暴力、グルーミング、LGBTQ差別、デートDV、児童ポルノ……。
ネットやSNSトラブルをめぐる多角的な問題を、6回にわたる講座でじっくりと深く、詳しく学んでいくのが特徴です。
【カリキュラム】
1.ネットいじめ
2.SNSと個人情報・LGBTQ
3.SNSの出会い問題
4.デジタル性暴力(リベンジポルノ・自画撮り被害)
5.恋愛とデートDV
6.子どもの性的搾取をめぐる国際動向
<この講座のポイント>
全国の教育委員会や男女共同参画センターから、高い人気を博す講義です。ネット・リテラシーと子どもの人権を専門とする講師が、豊富な取材経験に基づきながら、デジタル性暴力をはじめ、ネットやSNSトラブルをめぐる子どもの心理を解説します。「子どもの心に響く声かけをしたい」と感じるあなたにおすすめです。
【受講者ご感想】
性情報リテラシーの授業で、家庭の大事さを再認識することになるとは
「 今までは子どもから遠ざけておきたいと思っていたSNSだけれど、もうそれは無理な話で、ネット・リテラシーを子どもに親が話すことはむしろ必須だと思えた。ネットいじめに関しても、想像していたよりもひどくて、もし、自分の子どもがいじめにあっていたら、自分は適切な対応が取れるのだろうか。
講座全体を通して、家庭での親子関係の重要性をすごく感じている。正直なところ、性情報リテラシーの授業で、家庭の大事さを再認識することになるとは思ってもみませんでした(笑) 。
まずは自分の子どもそのものを、『そこにいるだけで大切な存在なんだよ』と言い続け、家庭が子どもの安全基地になるように努力したいと思います。 また、今後はCAPスぺシャリストとして、地域の子どもたちにも伝えていきたいと思います。 」(性暴力被害者支援員、CAPスペシャリスト)
SNS問題の根底には、親子関係が大きく関わっている
「子どものSNS問題の根底には、親子関係が大きく関わっていることに気がついた。誰かに頼りたい、安心したいと思う気持ちは、人間の本質でもあり弱さでもあると思う。
本来の家庭の役割は、子どもが安心できる場所であるはずなのに、子どもたちの不安の行き着く先はSNSなのである。そこでのトラブルを回避するためにも、あらためて親子関係に注目する必要があると感じた。
これからも学校などで、性情報リテラシー教育と、保護者向けの発信を続けていきたい。 同時に、我が子にも、家庭の中で安心できる居場所を提供していきたいと思う。 」(クリニック勤務助産師、性教育講師)
『予防』の拡散を仕掛けていきたい!
「社会との関わりがまだ少ない子どもがトラブルに陥りがちであり、また思春期など仲間意識を高めたり親からの自立心が湧く頃も、トラブルが多いと気づきました。
ネットを使わない選択肢は今の時代難しいので、ネットの機能を上手に使い、振り回されないための判断力(リテラシー)が子どもたちにも必要だと改めて感じました。
暮らしてきた時代が違う大人へ、今の子どもたちが生きているネットの社会を伝えることができたら、と思います。
また、ネットトラブルは『予防』が必要なので、ネットのすぐそばにいる子どもたちへ、予防教育を積み重ねていきたいです。
『予防すること』が拡散できるように仕掛けていきたいです!」(行政勤務助産師、性教育講師)
C講座
自分の考えを子どもに上手に伝えられていますか? 人前でスピーチをすることに自信はありますか? せっかく性教育の知識を身に着けても、それを目の前の子ども、あるいは学校のPTAや職場の仲間などに伝えていけなければ、宝の持ち腐れですよね。
実は、話す力は「書く力」と密接に結びついています。話をするということは結局、
もちろん、周りの人を動かすために企画書を書くときも、やりたい仕事のために履歴書で自己PRを書く時も、あなたの「思い」が伝わらなければ、効果は半減します。この講義では、特定のテーマについて、自分の意見を論理的かつ効果的に伝えられるようになると共に、自己PRを文章でわかりやすく述べる力を身につけます。
前半ではエッセイや新聞のコラムを読み解き、効果的な文章のテクニックを理解します。後半では講義内で実際に文章を書き、短時間で言いたいことをまとめる訓練をします。相手を説得するためのビジネスにも役立つ、実践的な内容です。
【カリキュラム】
1.エッセイ分析
2.コラム分析
3.エッセイ執筆
4.コラム執筆
5.小論文分析
6.小論文執筆
<この講座のポイント>
「自分でエッセイなどの文章が書けるようになって嬉しかった」「日本語力をアップさせることができた」「自分の書いたものを評価して返してもらえたので、反省点や悪かったところを考えることができて良かった」「文章力が養われた」「先生の話がすごく伝わりやすくて良かった」
……等々、受講者からも評判の講義。多数の著書をもつ講師が、あなたの文章を丁寧に添削し、基礎をしっかり磨きます。
銀座MAYUMEDIAカレッジを修了したあなたには、
D講座
*この講座は、A~C全講座を修了された方が対象です*
さあ、ついにここまで到達しましたね。
あなたはメディアとジェンダーの問題や、ネットを使う子どもの心を理解し、さらに自分の考えを効果的に伝えるスキルも身に着けました。すでに、SNS時代の「新しい性教育」を実践する土台が築かれたはずです。
いよいよ、あなた自身が主体となって、性情報リテラシー教育に取り組んでいきましょう!
この講義では、日本でまだほとんど知られていない性情報リテラシー教育について、オリジナルの教材を開発していきます。まずは、ユネスコの国際性教育ガイドラインや、海外の性教育教科書を分析。その上で、自分が性情報リテラシーを教えたい年代(幼児・小・中・高・大学生など)を対象に、「どんな内容をどのように教えようか?」を考えながら、教材を組み立てていきます。
【カリキュラム】
1.性情報リテラシー教育のポイント&実践例
2.国際性教育ガイドライン・海外教科書を分析
3.対象年齢をめぐる性情報問題の洗い出し
4.企画書の作成
5.教材の開発
6.発表会
<この講座のポイント>
性情報リテラシー教育については、文部科学省の学習指導要領の記述が具体的でなく、まとまった教材も日本には見当たりません。反面、ネットやSNSの普及で子どもたちが性情報を目にする機会は増大し、性情報への適切な対処(リテラシー能力)の必要性は高まるばかりです。
この講座で開発する教材は、学校や家庭における性情報リテラシー教育の手引きとなることを目指します。まだ開拓されていない分野だからこそ、あなたのアイディアから生まれた教材が、我が国の性情報リテラシー教育をリードする可能性があるのです!
*本講座を修了し、一定の水準を満たした方は、性情報リテラシー教育協会が認定する「性情報リテラシー教育アドバイザー」の資格を申請することが可能です。また、プロ講師養成コースへ進学することができます。
講義は、メディア学者・ジャーナリストでもある、性情報リテラシー教育協会の渡辺真由子会長が担当します。
テレビ局報道記者出身で、慶応大学教員、社会人大学院客員教授なども務めた会長ならではの、現場感覚とアカデミックな薫りただよう講義です。
各講座ではディスカッションもふんだんに盛り込み、ニュースレポーターとしても経験豊富な会長が、「人前でわかりやすく話す力」も指導します。
受講者の声(抜粋)
~現役の性教育講師を中心に、医療専門職、国家公務員、大学教員など、「子どもと性」に関わる方々が全国で学んでいます~
▶私は地域で性教育講師を務め、テレビの取材を受けることもあります。助産師の立場からも、家族へのアプローチをしないといけないと感じます。小さなことからコツコツと、草の根運動のように幸せな家族形成に力を注ごうと考えます。
子育て中の母親たちに、Mカレで学んでいるメディア・リテラシーやSNSリテラシーを発信できたらいいなと思います。そのためにはまだまだ勉強が足りませんが、性教育の中でも大きなウエイトを置いた方がいいと思っています。性教育は生き方教育なので。性教育の中身を世の中に合わせて変えていくとは、このことなのだと思います。(総合病院看護師長/性教育講師)
▶性教育講師として新しい情報を知りたいと思い、Mカレへの入学を決めました。講座では毎回ワークショップがあります。それぞれの回のテーマをリサーチすることで、より現状を知ることが出来ています。子どもや若者は、SNSを人との出会いやコミュニケーションのツールとして使っており、そこから生まれてくるトラブルに巻き込まれるリスクも高まっています。
そういったリスクをまず大人が知り、子どもたちに伝えていくことが大切だと思います。思っていた以上にネットの中で色んな事が起こっていて、怖さも感じました。性教育の場で、Mカレで学んでいることを伝えていきたいです。また我が子供たちにも伝えます。このカレッジは、私に新しい扉を開いてくれる気がしています。(開業助産師/性教育講師)
▶少年に関わる仕事をしているので役立つと考え、Mカレを受講することにしました。講義で学んだ諸問題が身近にありすぎて、対策は待ったなしだと実感しました。子どもに分かりやすく説明できるようになるために、自分の頭でもう一度情報を整理し、繰り返し伝えていきたいです。(国家公務員司法職)
▶NPO・市民活動の立場で、女男共同参画に取り組んできました。しかしなかなか自分のフィールドを確立することができませんでした。社会人大学院へ進学することも考えましたが、Mカレは私の興味関心にヒットしているので、思い切って、えい!と入校して、よかったと思っています。大学院に行くことよりも、自分のニーズに対して適切に学ぶことが目的だったからです。
このカレッジで自分の専門性を確立して、ジェンダー視点とメディア・リテラシーに基づいた性情報リテラシー教育を学んでいるという立場で、仕事をしていきたいと思っています。(精神保健福祉士)
教養コース 開講概要(A~D講座共通)
入学時期 |
1月・4月・7月・10月 |
開講日時 |
【月2回、1回あたり2時間】 ●2025年1月入学の受講スケジュール: <毎月 第2・第4週> ▶火曜 夜クラス 20時~22時 ▶木曜 昼クラス 12時~14時 / 夜クラス 20時~22時 *祝日ほか、やむを得ない場合は変更となります *他の日程を希望される場合は、ご相談ください |
場所 | コロナ情勢によりオンラインとなりますので、全国・海外から受講可能です。無料ソフトZOOMを使用します。 |
受講料 |
●入学金 16,800円/他講座の受講にも有効です |
*各講座は3ヵ月単位となります。講座開催中の途中解約はお受けしておりませんので、あらかじめご了承ください。
性情報リテラシー教育協会®公式ブログ